・映画『日本と原発』試写会‥‥レジメ(その4)

・映画『日本と原発』試写会‥‥レジメ(その4)

 (*レジメを作る際に‥注記しませんが‥wikiなどを参照させてもらっています)
([*]以下は‥当ページ管理人・赤シャツの感想です)

 

 

(作業中)

 

(G)いわゆる「原子力ムラ」相関図の説明‥

 

原子力村の相関図‥

※河合弘之弁護士初監督作品・映画『日本と原発』の図を参考に、一部変更し使用させていただきました。

 

 

 

 

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(*<富士市の環境と子供達の健康>さんのページより借用)

 

 

 

(*電源三法…[1974年制定]

1.電源開発促進税法

2.特別会計に関する法律[ 旧電源開発促進対策特別会計法]

3.発電用施設周辺地域整備法

電源三法交付金

発電所には様々なデメリットがある。一番わかりやすいのは放射能汚染の危険がある原子力発電所であるが、火力発電所水力発電所や地熱発電所にもデメリットは存在する。発電所の建設により、建設される地域にとってはメリットはほとんどなくデメリットだけが存在するという状態におかれるため、発電所を建設される地域には当然反対運動が発生する。その反対運動に対してメリットを提示するのが、この電源三法に基づく交付金である。」‥wikiの解説)

 

 

総括原価方式

(*電力会社は、コストの3%を儲けて良い。その分を電気料金に上乗せして良い。つまり必ず儲かる←‥電力会社は公益企業であるから、一面の合理性はあるのだが‥‥営利企業としての電力会社的の立場で見れば‥たとえば、発電設備の発注時、一般の企業とは逆に、入札された建設費が高ければ高いほど利益が出る。ということにもなる。)

 

(*以上のことは、たとえば、3.11以後4年半ほぼ原発は稼働していない状況下、当初、声高に「電力不足」が喧伝された。しかし、暑い夏も寒い冬もなんども経験し完全に原発稼働がゼロだったこの約2年間もは、全く「電力不足」の宣伝すら無くなった。‥‥どうしてだろう?

 

原発は定期点検で長期停止しなければならないこともあって、実は、手持ちの原発発電量に見合う、その他のいわばバックアップ発電所を持たざるを得ない。‥一般企業であれば、普段は稼働していないバックアップの発電設備は経営を圧迫するだけだが、電力会社は、これらを持つことによってかえって高収益を保証されるという法的な保護があることになる。‥

 

‥こんな余剰電力があることを一番よく知っているのは電力会社であるのに、彼らは、福一事故直後からマスコミを総動員してに”空騒ぎ”を演じて見せたのだ。‥一体なんのために?)

 

 

メガバンクの役割

 

 

 

 

 

元通算官僚・古賀茂明さんのお話

 

・以上のような総括原価方式のカラクリがあるので、地方では、政治家も一般企業も10大電力には逆らえない構造になっている。

 

・官僚はなぜ?原発に、かくも肩入れするのか?‥最大は、天下りのため。

「‥次官の最重要の仕事は、天下り先を手配すること。‥次官の最も嫌な仕事は‥渡り・天下りを繰り返した先輩に、印籠を渡す・引退を勧告すること」

 

 

 

幕間‥河合、海渡・木村さん‥料亭での会話

 

・「多数決が一般的な社会にあって‥‥たった一人で正義を争える場所としての裁判」‥河合さん

 

 

 

 

(H)「夢の核サイクル」のウソ‥‥自己完結型永久エネルギー構想のウソ

 

原子力発電→使用済み核燃料(核廃棄物)の発生→再処理(青森六ヶ所村再処理工場)→再生した燃料にて高速増殖炉敦賀半島もんじゅ)で発電→使用済み燃料(核廃棄物)の発生→再再処理→発電へ‥永遠の循環か?

 

・ところで、以上は’絵に描いた餅’であって、実現の見込みはない。‥六ヶ所村再処理工場も、高速増殖炉もんじゅも度重なる事故によって稼働のめどは立っていない、というより完全に頓挫している。

 

・では‥なぜ、このような’絵に描いた餅’計画が喧伝されなければならなかったか?‥

この夢のリサイクルが可能でないなら、ウランは石油や石炭に比べべようもないほど埋蔵量の少ない、ただの地下資源でしかなくなってしまうからである。‥

 

・では、なぜこのような虚構の上で原子力政策が推し進められたのか?‥

以下は、原発推進側も福島第一事故以前はほとんど語らなかったが‥事故後‥上記「夢の核サイクル」のウソがばれると、顕在化した。‥「核爆弾の製造可能潜在力による抑止論」が原発を推進してきた有力政治家からあからさまに発せられるようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<参考文献>

(*‥赤シャツが蔵書しているものですので、読んでみたい方は、声をかけてください。貸し出しいたします。)