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・映画『日本と原発』試写会‥‥レジメ(その1)

・映画『日本と原発』試写会‥‥レジメ(その1)

 

 

(*レジメを作る際に‥注記しませんが‥wikiなどを参照させてもらっています)

([*]以下は‥当ページ管理人・赤シャツの感想です)

 

 

(A)原子力発電導入の経緯

 

 

(1)「平和のための原子力」(Atoms for Peace)とは、アメリカ合衆国アイゼンハワー大統領が、1953年12月8日にニューヨークの国際連合総会で行った演説で提唱した。(「核の平和利用」ともいう。)

 

・この国では‥広島、長崎の原水爆被爆経験があったればこそ、その爆弾のメカニズムを戦争の道具としてではなく平和の道具へ変換させたい‥と喧伝された。

 

 

 

 

 

・1955年‥原子力基本法(昭和30・12月19日、法律第186号)

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S30/S30HO186.html

 

・1960年‥東海発電所[英国製の黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉](1月に着工、1965年5月4日に臨界到達)日本初の商業用原子炉。27年間の営業運転の後、1998年3月31日に営業運転を停止し、廃炉。)

 

・1970年‥大阪万国博(日本最古の軽水炉と知られる敦賀1号炉[沸騰水型]は大阪万博の開会式の日に営業運転を開始し、万博会場へ初送電した。8月、美浜発電所[加圧水型]1号炉‥万博に向け送電。)

 

・1979年3月28日、スリーマイル島原子力発電所事故発生。

(*この事故について『日本と原発』は語っていない。映画『チャイナ・シンドローム』 がスリー・マイル島事故の12日前に公開されていたことが興味深い)

 

・1986年4月26日、チェルノブイリ事故発生。

 

 

(B)2011年3月11日、福島第一原子力発電所事故発生‥

 

 

(*…10条、15条通報‥法律に則った書式による吉田フクイチ原発所長よりの‥経産大臣、福島県知事、大熊町町長、双葉町町長宛Faxからの抜粋…

 

[ⅰ]16:00特定事象発生通報[原子力施設]

・第10条通報‥吉田フクイチ原発所長よりの法律に則った書式による‥[経産大臣、福島県知事、大熊町町長、双葉町町長宛Fax]

特定事象の種類[選択項目13項目の中の8番、全交流電源喪失

想定される原因、[選択項目‥故障、誤操作、漏洩、火災、地震、調査中、その他、書き込み用空白]の中の「地震」に丸印)

 

[ⅱ]16:45

原子力災害特別措置法第15条の1項の基準に達した時の報告様式[原子炉施設]

・15条通報ー1‥[経産大臣、福島県知事、大熊町町長、双葉町町長宛Fax]

・[原子力災害対策特別措置法15条第1項に規定する異常な水準の放射線量の検出または、原子力緊急事態に該当する事象が発生しましたので、以下の通り報告します。]

(*この時点で、10条報告から15条報告へ切り替えられている。)

原子力緊急事態に該当する事象の発生個所として‥[福島第一原子力発電所1、2号機]

事象の発生時刻‥「平成23年3月11日16時36分」

・その上で、発生した原子力緊急事態として、選択項目13項目の中の6番、[非常用炉心冷却装置注水不能]に丸印

・[2号機については原子炉水位監視ができないことから、ECCS系の注水状況が不明なため、原災法15条事象で判断]

 

 

(*‥10条通報の書式には選択項目に’津波’項目が用意されていないのだが、[原因]として「地震」が挙げられていることが興味深い。‥原因が地震であることはバブコック日立の原子炉圧力容器設計技術者・田中三彦さんが、『日本と原発』後半で語っている。)

 

 

 

 

(*想定外ではなかった津波津波の危険性を握りつぶしていた東京電力‥事故直後から指摘されていたが、ちょうど『日本と原発』の全国試写会が影響したのか‥この問題がニュースになっていた。

 

 

・2015年6月20日 、ライブドアニュースは、東京電力が巨大津波対策を怠っていた事実を伝えている。

東電が2008年9月の会議で使った社内文書。「地震及び津波に関する学識経験者のこれまでの見解及び、地震調査研究推進本部(推本)の知見を完全に否定することが難しいことを考慮すると、現状より大きな津波高を評価せざるを得ないと想定され、津波対策は不可避」と結論づけていた。>

http://news.livedoor.com/article/detail/10253706/

 

 

・2015年6月25日 神戸新聞は、政府も巨大津波福島第一原発が浸水する可能性を知りながら放置していたことを伝えている。

東京電力福島第1原発事故が起きる10年以上前、福島沖で巨大地震が発生すれば8メートルの津波で同原発1~4号機が完全に浸水する、とした「津波浸水予測図」を国土庁(現・国土交通省)が作成していたことが分かった。>

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201506/0008148726.shtml

 

 

 

・2015年5月25日東京新聞に‥(*世界的な原発推進団体であるIAEAでさえ東電や政府を批判していて興味深い。)

国際原子力機関IAEA)は、その東京電力福島第一原発事故の最終報告書で「勧告した安全評価を十分実施しなかった」「国際的な慣行に従わなかった」。 東電や規制当局の認識の甘さを痛烈に批判している。 >という記事が出た。

 

 

・PDF「原発と大津波 警告を葬った人々 - 原子力資料情報室」

http://www.cnic.jp/wp/wp-content/uploads/2015/01/c2dbe9d63d8fc94b0eac0fd6f58cbd20.pdf

 

 

 

 

(*‥

・僕[赤シャツ]は3.11の夜、”15条通報”を‥原子力情報資料室の情報経由で‥当時の内閣のホームページで見て今も保存している。‥

「あの東電のフクイチ所長が、”15条通報”出したんだから、まずいぞ‥確実に爆発だ」ってなことを考えビビリつつ、仮眠を3時間くらいした。

 

・以上は、事故が半年後くらいに抜粋したものです。映画『日本と原発』に出演している浪江町町長は、このFaxから見る限り、通報を受け取ってない。‥しかし、それは当時の原子力災害対策特別措置法に則ったことだったのか?)

 

 

 

 

 

東北地方太平洋沖地震発生(14時46分18.1秒)

(*福島第一原発への津波の到達時間は15時39分。その2分前の15時37分に福島第一原発は”全電源喪失”に陥っていた‥ことは『日本と原発』の後半で田中三彦氏があきらかにしている)

・2011年3月11日、福島第一原発事故発生。

 

 

 

(C)浪江町請戸地区の津波被害者救出困難について‥

 

・ 福島第一原発第1号機の危機が迫り‥政府は12日午後5:44に10キロ圏の避難命令を出す。(格納容器に溜まった水素のベント失敗に備えての措置‥つまり爆発に備えて‥)

‥これによって、請戸地区の津波被害者を、いわば見殺しにせざるを得ない状況が生まれた。

 

 

(*2011/03/24 12:56  「福島原発事故、捜索阻む 遺体多数が未発見か  - 47NEWS」

http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032401000053.html

 

 

 

↓ 

・4月14日、立ち入り禁止地区での救出再開される。‥請戸だけで189人の遺体が収容された。

 

東京電力ホームページによる「原発のメカニズム」

 

小出裕章さんによる‥原子力発電のカラクリの説明‥

([1]‥原発は単なる湯沸かし器でしかない。核分裂エネルギーは湯を沸かして蒸気を作っているだけ。電気はその蒸気でタービンを回して発生する。‥19世紀に発明された蒸気機関から進歩していない。

[2]‥ウラン核分裂による死の灰放射性物質の発生の不可避性。

[3]‥福島第一原発事故によって、セシウム基準で広島型原爆の186発分の死の灰が拡散した。)

 

(*川内原発が再稼動されようとしているが、実行されると、1年で使用済み核燃料2000トン増えてしまう。‥最終処分地も決まらぬままにである。)

 

 

 

 

 

東電の責任を追及する‥河合弘之弁護士演説

 

(*…『日本と原発』の監督でもある河合弁護士が関わる主な原発関連訴訟‥

大間原発差止訴訟弁護団 共同代表

脱原発弁護団全国連絡会 共同代表

福島原発告訴団弁護団 代表

・大飯・川内原発差止訴訟弁護団

飯舘村民救済弁護団 共同代表…)

 

 

 

・2008年独立行政法人原子力安全基盤機構が製作した「原発過酷事故の趣味レーション映像」

(*映画『日本と原発』では、様々な基本的な資料が映し出されるが、どの資料も”原発推進”団体によって作られたものである。‥このことが、かえって、逆に‥脱原発を主張するこの映画の論旨の信憑性を補強している。)

 

 

 

 

 

 

 

 

<参考文献>

(*‥赤シャツが蔵書しているものですので、読んでみたい方は、声をかけてください。貸し出しいたします。)

 

 

山本義隆著『福島の原発事故をめぐって いくつか学び考えたこと』( みすず書房2011年8月刊)

・有馬哲夫著『原発・正力・CIA 機密文書で読む昭和裏面史』 (新潮新書2008年刊)

 

・石橋克彦著『原発震災』(七つ森書館2012年刊)

・石橋克彦著「原発震災 破滅を避けるために」(PDF)(岩波書店1997年)

https://www.iwanami.co.jp/kagaku/K_Ishibashi_Kagaku199710.pdf

 

 

海渡雄一原発訴訟』(岩波新書2011年刊)

 

 

 

 

(*被曝被曝の間‥‥僕らは、広島長崎の映像だけは誰でもよく知っている。‥しかし、福島第一原発の事故後‥たとえば、高市早苗という自民党の代議士が「福島原発の事故では誰も死ななかった」発言が簡単に出てきてしまう一つの原因は‥原爆とは爆発であるというイメージの刷り込みがあるからなのではないだろうか?

 「被爆はしたけれど広島、長崎は戦後立派に復興しているではないか、フクシマだってできないことはないさ」という気分‥は‥被曝のみが強調され被曝については知らされる機会が極端に少なかったことによって醸成されてるのではないだろうか)

 

 

 

 

(*原発震災‥

浪江町で現実化した放射能汚染による津波被害者の救出が不能となったことに端的に現れるような被害の社会的複合性。

天災は止められないが、原子力発電は止めることができる。)

 

 

 

 

(*福島第一原発での地震の揺れは、東北沖地震震源に比べればかなり小さかった。‥この程度の揺れは、毎年のように列島各地で年一度は経験されてきているような地震である。

しかるに、その程度の揺れの地震で、津波の前に福島第一原発は壊れたのだ。)